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登記簿面積と実測面積が違うのはどうしてなの?~前編~

2017.06.01

皆様、土地家屋調査士という国家資格をご存じでしょうか?土地家屋調査士とは、不動産の登記簿(登記記録)の「表題部」の新設、変更・更正、閉鎖等の代理申請を行う土地建物の表示登記の専門家です。

 

 土地の境界線を日常的に取り扱う土地家屋調査士によく聞かれる質問です。大きく2つに分けてお話しします。

 

①小さな差 (例)登記簿200㎡の土地を実測したら198.80㎡だった

②大きな差  (例)登記簿200㎡の土地を実測したら180.00㎡または300.00㎡だった

 

今回は①のお話をします。

 

まず、ご自身の土地が誤差の大きな地域かどうか、

また正確な図面が存在しているかをご確認下さい。右図は法務局備え付け地図(公図)ですが、❍の部分に「地図」と書かれていれば、比較的精度が高い図面の地域と言えます。なぜなら、法務局備え付け「地図」とは国土調査(地籍調査)や区画整理、土地改良などで測量された図面が元となっているからです。また、「地図」地域でなくてもご自身の土地におおよそ平成以降作成の「地積測量図」(ご自身の土地が求積されたもの)が存在すれば比較的精度が高い図面のある土地と言えます。

 

しかしながら、測量には誤差というものが認められています。(例えば、ある程度の市街地(精度区分 甲2)ですと200㎡で1㎡強の誤差までは誤差の範囲内ということになります。)測量では、測量機器の精度や測量条件による誤差や人為的な誤差などにより測量誤差というものがどうしても生じます。よって上記のような地域の場合でも、測量誤差による差が登記簿面積と実測面積の差となっていることが多くあります。

 

最近の測量機器も進歩しておりますし、近年はGPSを用いた測量もされるようになってきました。近い将来相続財産の売却などをお考えであればお近くの土地家屋調査士にご相談されることをお勧めします。

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筆者紹介

江藤 剛
土地家屋調査士

事務所理念
◎お客様の大切な不動産の取引・管理に関し、正確かつ迅速なリーガルサービスを提供します。

◎常にお客様や関係する方々の立場に立ち、丁寧且つ真心溢れた業務や相談サポートに努めます。

不動産という高価な財産における不動産表示登記に関し、依頼者の権利の保全の為に登記申請や測量を行う土地家屋調査士にとりまして、正確な知識に裏付けされたリーガルサービスが基本となります。その上で迅速に業務を完遂し、お客様に権利の保全と安心を提供します。また、専門的な知識が多い不動産登記や境界確定測量に関し、丁寧且つ真心溢れた相談サポートを提供します。

例えば、お客様が永続的にお住まいになる住宅の測量業務などでは、隣接者や官公署などと境界トラブルや越境によるトラブルなどが残らないように慎重に業務をすすめる必要があります。お客様の「大切な不動産に将来的な安心を」ということを常に考えながら業務を遂行していきます。
土地の取引では不動産取引が将来に関しても安全に行われる業務や相談サポートを提供致します。
そして、常に笑顔で元気よくお客様との関係構築に努めてまいります。

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